mizkiの甘め日記。

南の島の高専でぷよぐやみんぐ!

【テストより】女子寮居室点検の歴史【辛い】

期末考査が終わり夏休みだ!!!
なんて浮かれていられるのは男子か寮を出た人だけなのです。

女子寮生は期末考査→居室点検→夏休みなのです。
ワンクッション挟んでから夏休み。そのサンドされているものは甘いものではなくつらいものです。

ーーーさて、どうしてこんなに女子寮の居室点検はつらいらしいと言われるようになったのだろう。
私が耳にした噂を元に女子寮居室点検の歴史をまとめてみようと思う。

居室点検が辛くなったのはいつか。
それは2期生が理由らしい。
5期生までは、沖縄高専創世記と言われる、自分たちで歴史を作っていく時間であった。
先輩はおらず、寮則なんてものはなく掃除の仕方、生活の時間まで自分たちで作っていく。
そんな中、女子寮の居室点検はつらくなったようだ。

2期生に喘息になるくらい、部屋が樹海と化した人がいたようだ。
「規則正しくに過ごせるはずの寮の中で喘息になった?!」「信じられん…」
きっと男子の中では「女子の部屋は綺麗」というイメージがぶっ壊された人もいたのでは無いかと思う。

男性が居ない中での女子は、野生に還るなんてことも聞く。
ひと目を気にしなくなるからか。
寮則がまだ決められていない中できっと親元を離れてすぐの学生は掃除の仕方を習っていないか、羽目を外したかで
部屋のエントロピーが大変なことになってしまったのだろう。

そうやって、友を思う優しい学生は「寮は清潔にすべき」とした。
そこいらの姑が顔をしかめるくらい、生物生が使う無菌室を真似て、
「私があなたの健康を守ってあげる!」
と考えたに違いない。

反対に、「そんなに汚くして!」「綺麗にしてよね!!!」
ってブチギレられて、厳しくしてやる!と思ったわけでは無いということを願いたい。

そうやって女子寮の居室点検は厳しくなった。
文字通り部屋の隅々まで掃除をするくらい。

真面目な学生達はきっとこの新しい伝統とすべきものを守っていったのだと思う。

そう真面目に寮生活をこなしていく中で、名護のゴミ回収の人が困らないように優しい学生達は
「ペットボトルは乾いてから捨てる」「細かくゴミを分別する」ということを徹底していく。

それに必要だったのが厳しい整備委員達である。彼女たちは心の目を開眼し、姑にも見えない汚れが見えるようになった。
きっとこのことは居室を点検するのを更に厳しくさせたのだと思う。
だって見えないものが見えるんだもん。窓ガラスを様々な角度から見て一ミリのくすみさえも許さない。見えないものが見えるようになって、名護のごみ処理場のことまで思いやれる。
そんな優しい彼女達は幸せだったのだろうか。


そんな伝統も受け継ぐのが大変になってきた、そんな頃に女子寮の居室点検はすこしだけつらくなくなる。
私の友達にヒアリングしたところ体感で今回の(2016年前期期末)居室点検はつらくなかったらしい。
確かにここ2年ほどの居室点検はつらくない気がする。(私比)
私が1年生のころ(2013年)は泣く子が出たらしい。という噂まで流れた。
それでも、先輩方に聞くと「いや今年(2013年)はまだ楽になったよ」と言っていた覚えがある。

ということは、(2011年頃)から居室点検はきつくなくなり始めたということだろうか
それは、ちょうど2期生が本科を卒業した頃だ。
2期生がいた頃に入学した3.4期生も寮を出るような年頃になってきており、点検するのが5.6期生となり厳しい伝統を受け継ぐのが難しくなってきたのだと考える。

それでも10期が1年生だった頃(2013年)は泣く子が出るくらいには厳しかったのだ。
あー辛い。私も泣きそうだったなぁ…

そんな厳しい居室点検に転機が訪れる(2015年のことだったはず、12期が入ったころ?)
事務の方から、「居室点検をゆるくすること!」とお達しが出たのだ。
窓ガラスをあらゆる角度から見ることは禁止!普通に見て綺麗だったらOK!

そうなったのには2つの理由があったと思う
1つ目は、2014年に大型の台風が来て前期期末の居室点検が中止になったことだ。厳しい居室点検はなく、ただ荷物をまとめて、適度に掃除して帰った。
めちゃめちゃ部屋が綺麗じゃなくても帰っていいのだ!その時はすごく喜んだ記憶がある。
そして後期にまた寮に戻ったときに「部屋が汚い」というクレームは女子寮生から表立って出なかった。
じゃあそんな厳しく掃除しなくていいじゃん。というわけだ。
私は文句こそ言わなかったが、入寮する前に一旦机を動かしてクイックルワイパーをかけようとしたときに(机動かして掃除するの?信じられんと思った人いたらぶん殴る)
爪が出てきたのでぞっとしたことを覚えている。2年生ながらに「やっぱ居室点検はやるべきだわ」と思った。

2つ目は、業者が掃除したら居室が汚くなったことだと思う。業者も人間なので責める気は起きないが
ピカピカに磨いた窓に指紋がついていたり、髪の毛一つ残さなかった床に靴の底の跡を付けられる。
おまけに飲んだペットボトルは忘れる。
私達は次ここに住む人のために死ぬほど(文字通り死ぬほど)部屋を綺麗にしたのに!
こんなにやっても無駄じゃないか。

そんなこともあって、「居室点検は厳しい」という声が事務に届き、「普通でいいよ」とメールが届いたのだと思う。

それにギリギリ厳しい居室点検を知っている世代、10期が掃除がヘタクソだったこともあって、厳しい居室点検を受け継ぐのは不可能だったのだろう。

居室点検が日の出ているうちに全フロア終わるようになって、ご飯にもお風呂にも気遣わず行けて。泣く人も現れない。
そんな居室点検はすごく素敵だと思う。

居室点検は10年の時を経てようやく「普通」になったのだ。


それでも、それでも。厳しい居室点検を懐かしく思う心が私の中にある。
居室点検、掃除は「お祭り」なのだ。
時間との戦い、整備委員との駆け引き、友達と協力してやる夜の窓拭き。ありえない姿勢で見る窓ガラス。涙で曇る落ちない壁の汚れ。汚れが一つも許されない換気扇の穴。どんなに頑張っても落ちないこびりついたサビ。小指を入れて確認するドアの溝。男子寮のは網戸さえも外していない。私には見えない汚れ。整備委員だけ許される23時半からのお風呂。フロア一つが終わった時に上がる歓声と拍手。
泣きながらやった掃除が終わったのだ!!!!

友達とそのあとアイスを食べて買いだめたお菓子で消灯違反をしてパーティをした。夏休みがやっと始まったんだ!辺野古の空はもう星空に染まっていて月は優しく微笑む。


あの達成感に変わるものはない。


きっとその思い出は寮を出た後、卒業した後、この8月の中旬になると思い返されるんだ。


厳しい頃のほうが良かったなんて言わない、今の方が掃除はずっと楽だし「普通」で適切だと思う。
でもほんの少しだけ、顔しか知らなかった反対側のフロアの先輩とハイタッチができるような厳しさは欲しかったな。なんて。

そんなことを言い出すのは私が上級生になってしまったからなのだと思う。

長くなってしまったなぁ

ここまで書いたことはあくまで噂と私の想像なのであしからず。